占い師にとってネガティブ感情は正義?
2021年現在における占い市場はスピリチュアルも含め、なんと1兆円を超えています。
それだけ多面的なニーズの拡大や悩み事の許容が広がったことをある意味で示しています。
もちろん現在においても、その多くの顧客は女性であり恋愛や不倫、片思いなど、、、
悩める乙女の恋心情を扱ったものが大半をしめています。
そして、それに加え男性特有の仕事の悩みや起業へのタイミング、それらの向き不向きなどが増えている傾向にあります。
ただ、占いに訪れる多くのお客様は基本的にネガティブ意識を開放することを目的としています。
このネガティブ意識によって自己嫌悪に陥っているパターンです。
昔から現代にかけて占いが生き残り続けるのも、いわば人間がネガティブ意識を持っているおかげと言い換えても過言ではないでしょう。
では、このネガティブ意識、、、
悪なのでしょうか?
実は、ネガティブというのは悪でもなんでもなく人間にとっては、なくてはならない必須の感情なのですね。
もっと言えば、ネガティブのおかげで占い市場が反映するのは理に叶っていてネガティブによって、この社会は進化成長を遂げてきた、と言い換えられます。
では何が問題なのか?
それはネガティブ意識を自己否定に落とし込んでセルフイメージを下げてしまうことにあります。
ネガティブ意識は、いわば自己防衛本能として密接にリンクしているため、そのエネルギー自体が強いです。
思考よりも感情の方が24倍強いと言われていて、その内の大半は基本、人はネガティブなのです。
そして、このネガティブの感情に引っ張られて生じるマイナスの想念が全体の認識パフォーマンスを低下させ、それと同時にネガティブが何だか正しいような気がして恐怖や不安を増幅させます。
では、このようなネガティブによる負のループに陥ってしまったらどうすればよいか?
それはシンプルに言えば、ネガティブ意識に思考を挟み込む、というものです。
しかし、当の本人は客観的に自身を俯瞰できないケースもただあり信頼できる相談相手を心のよりどころにすることも少なくありません。
そして、そこで登場するのが占い師なんですね。
つまり、占い師にとって重要となるスキルの一つは、いかにお客様の悩み(ネガティブ意識に思考を挟み込めるか)を相手に投げかけてあげる(気づかせてあげる)ことができるか、がキーポイントになります。
ネガティブ感情をもつことは当然のこととして受け入れ、それがどのような歪みを得て、よくないネガティブ意識を作りだし自己嫌悪に陥っているのか?
※この結果を導き出すための、いくつかの質問力も占い師にとっては極めて重要なスキルですが、これに関しては改めてお伝えしたいと思います。
ネガティブな感情は、そのまま変な形で流されてしまうと精神面へのダメージや体調不良等、面倒な状態を引き起こしがちです。
時と場合によっては認知行動療法やセラピーを通して、といったやり方も時には良薬ですので占い師としては知識として持っておくこともお勧めです。
というより必須ですね。
ぜひ占い師の方にとって何かの気づきとなれば幸いです。